Iain Withers

[ロンドン ２４日 ロイター] - 英資産運用会社アバディーンが発表した第３・四半期の顧客資金純流出額は３１億ポンド（４０億ドル）で、前年同期の６７億ポンドの半分となったものの、市場予想を上回る額となったため同社の株価は８％下落した。

ジェイソン・ウィンザー最高経営責任者（ＣＥＯ）は記者団に対し、優先項目の実現へ迅速に行動する必要があるとの認識を示したほか、一部アナリストから会社分割の可能性があるとの指摘が出ていることについて、全般的な戦略に関する最新情報はないと述べた。

一方、運用資産残高は第３・四半期に約８億ポンド増加し、５０６７億ポンドになった。市場の改善が寄与した。

中規模のアクティブファンドはここ数年、低コストのインデックスファンドとの競争激化やインフレによるコスト上昇圧力にさらされている。

アバディーンは特に大きな打撃を受けており、過去２年にそれぞれ年間１００億ポンド以上の資金流出に見舞われている。