ニデックは２４日、２０２４年９月中間連結決算の説明会を開いた。岸田光哉社長は、電気自動車（ＥＶ）を駆動させる「トラクションモーター」の関連事業が中国市場での低迷から持ち直しつつあることを踏まえ、「ニデック本体が行うトラクション事業は、今後二度と赤字になることはないという覚悟で展開している」と強調した。

トラクションモーター関連事業は、中国で価格競争が激化。同社は、収益性が低い案件の受注を控え、中国自動車大手の広州汽車グループとの合弁会社向けに注力することで、中国市場における７～９月の３カ月間の営業損益を黒字に転換させた。欧州市場で同事業を展開する欧州自動車大手ステランティスとの合弁会社については、１０～１２月期の黒字化を目指す。