- 2024/10/24 掲載
ロシュ、ノボノルディスクのキャタレント買収阻止を当局に要求
[フランクフルト 23日 ロイター] - スイス製薬大手ロシュのトーマス・シネッカー最高経営責任者(CEO)は23日、四半期決算発表後の電話会見で、デンマークの同業大手ノボノルディスクの親会社ノボ・ホールディングスが医薬品受託生産会社キャタレントを買収する計画について、肥満症治療薬市場における競争を妨げる恐れがあるため、当局が買収を阻止するべきだと訴えた。
シネッカー氏は「競争を制限することは良い考えではない」と指摘。買収計画が承認されれば「製薬業界の観点から見ると、当局による間違った判断になる」と語った。
さらに同氏は「利用できる受託生産会社の数が制限されれば、小規模な製薬会社にとって問題となり得る」と指摘。「一般的には、企業が受託生産会社を買収し始めれば、市場で起こり得る競争は制限される」と付け加えた。
これに対しノボノルディスクの広報担当者は、同社がキャタレントを買収しても「キャタレントは依然として約50の拠点でノボノルディスクから独立した形で運営していくことになる」と説明。「多数の」受託生産会社がキャタレントと競合しており、仮に買収計画が承認されても、製薬会社は「受託生産会社の選定でキャタレントを含めて多数の選択肢がある」と述べた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR