• 2024/10/22 掲載

ユーロ圏ディスインフレの道筋に一段と自信=スロバキア中銀総裁

ロイター

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[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は21日、「ディスインフレの道筋の基盤は堅実だとますます自信を深めて」おり、ユーロ圏のインフレ率は2025年にはECB目標に回帰する可能性が高いとの見解を示した。同時に、ECBが勝利宣言をするにはもう少し裏付けが必要だとも指摘した。

ECBで保守派のカジミール氏は、今月開かれた理事会で利下げの必要性について公然と疑問を呈した数少ない政策立案者の一人。最終的には今年3回目となる利下げ決定を支持した。

カジミール氏はブログで「新たなデータや予測がディスインフレの加速を裏付けるものであれば、緩和局面を継続する上で強固で安心できる立場となる」と投稿した。

カジミール氏は、ECBは一段の裏付けを待っているとし、それまでは12月の決定に関して柔軟な姿勢を維持し、あらゆる選択肢を残しておく必要があるとも主張した。

市場は現在、ECBが25年3月、もしくは4月まで、各会合で利下げを決定すると予想。3.25%の中銀預金金利が来年中に2%になると見込んでいる。

カジミール氏は、賃金上昇率とサービス価格上昇率の鈍化はまだ実現しておらず、ECBの勝利宣言には、実際の裏付けを待つべきだと警告。「新たな情報がインフレ率上昇(リスク)の方向を示す場合は、今後の会合で利下げのペースを落とすことができる」と言及した。

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