• 2024/10/19 掲載

NY市場サマリー(18日)ダウ・S&P最高値、ドル下落 利回り低下

ロイター

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<為替> ドルが下落した。中国が株式市場支援のため創設した金融政策手段の運用開始を受けてリスク志向が高まり、中国株を筆頭に世界的に株式市場が上昇したことが背景。

主要6通貨に対するドル指数は0.3%安の103.49となり、9月下旬以来最大の下落率を記録した。ただ週間では0.6%高と、3週連騰の基調にある。今月に入ってからは約2.7%高と、2023年2月以来の月間最大上昇率を記録している。

ドル/円は午後の取引で0.5%安の149.51円。ただ17日には8月初旬以来となる150円台に乗せており、週間では約0.8%上昇している。

米共和党候補のトランプ前大統領が11月の大統領選で勝利するとの見通しが高まり、ドル全体の支援材料となった。同氏が提案する関税や税制政策により、米金利が高止まりする可能性が高いとみられているためだ。

ユーロ/ドルは0.3%高の1.0865ドルと8日ぶりに上昇。1日の上昇幅としては9月26日以来の大幅なものとなる見込み。

オフショア人民元に対しては、ドルは0.3%安の7.1177元となった。豪ドルは0.1%高の0.6704米ドルだった。

英ポンドは0.2%高の1.304ドル。英小売売上高が買い材料だった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.8%高の6万8781ドル。トランプ氏が当選すれば仮想通貨規制に寛容な姿勢を取るとの見方を背景に、10月10日以降10%超上昇している。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが低下した。予想よりも堅調な経済指標を受けて連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢が弱まるとの見方から、ここ1カ月利回りが大幅に上昇していたが、そうした動きは一服し値固め局面となっている。

FRBは今後の会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを着実に実施するとみられる。11月5日の米大統領選の結果や中東の地政学的緊張、リスクの高い資産市場の堅調さにも注目が集まる。

10年債利回りは、2.1bp低下の4.075%。金利に敏感な2年債利回りは、3.2bp低下の3.955%となった。

2年債と10年債の利回り格差は1bp拡大し11.8bp。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレ率がFRBが目標とする2%を上回って停滞することがないよう、利下げには忍耐強く対応するとの考えを示した。

市場は現在、年末までに計44bpの利下げを織り込んでいる。これはFRBが今後2回の各会合でそれぞれ25bpの利下げを行う公算は小さいとみていることを示唆している。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とダウ工業株30種が最高値で取引を終え、ハイテク株が中心のナスダック総合もプラス圏を維持した。米動画配信サービス大手ネットフリックスの急騰とテクノロジー株全般の上昇が追い風となった。

ネットフリックスは11.1%急騰。17日に発表した第3・四半期決算で新規会員数が510万人と、LSEGがまとめた市場予想の400万人を上回ったことが好感された。

米株式相場活況の大きな原動力となってきた超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」の多くが上昇した。

米アップルは1.2%高。新型iPhoneが中国で好調な滑り出しを見せ、発売から3週間の販売台数が2023年モデルとの比較で20%増加したとのデータ公表を受けた。

半導体大手エヌビディアは、0.8%高。バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチが同社の価格目標を引き上げた。

ネットフリックスの高騰により、S&P通信サービスは0.9%高となり、S&P総合500種の11セクター中、最大の上昇率となった。S&P情報技術も0.5%上昇した。

米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)は3.1%安。第3・四半期の収入が予想を下回ったことが響いた。

S&Pエネルギーは0.4%安と、S&Pセクターの中で唯一下落した。

米取引所の合算出来高は106億2000万株。直近20営業日の平均は115億6000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 地政学リスクを背景に安全資産としての金を買い進める動きが先行し、4日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比22.50ドル(0.83%)高の1オンス=2730.00ドルとなり、前日に付けた史上最高値を塗り替えた。週間では2.0%上昇した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 中国の景気先行き懸念を背景に売りが膨らみ、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比1.45ドル(2.05%)安の1バレル=69.22ドル。中心限月の清算値ベースで9月末以来2週間半ぶりの安値とな った。週間では6.34ドル(8.39%)の下落。12月物は1.40ドル安の68.69ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 149.52/149.56

始値 149.93

高値 150.1

安値 149.37

ユーロ/ドル NY終値 1.0866/1.0867

始値 1.0844

高値 1.0869

安値 1.0843

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*22.00 4.3895%

前営業日終値 97*19.50 4.3940%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*10.50 4.0828%

前営業日終値 98*07.00 4.0960%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*09.75 3.8799%

前営業日終値 98*05.75 3.9080%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*05.25 3.9504%

前営業日終値 99*03.00 3.9870%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 43275.91 +36.86 +0.09

前営業日終値 43239.05

ナスダック総合 18489.55 +115.94 +0.63

前営業日終値 18373.61

S&P総合500種 5864.67 +23.20 +0.40

前営業日終値 5841.47

COMEX金 12月限 2730.0 +22.5

前営業日終値 2707.5

COMEX銀 12月限 3323.4 +146.0

前営業日終値 3177.4

北海ブレント 12月限 73.06 ‐1.39

前営業日終値 74.45

米WTI先物 11月限 69.22 ‐1.45

前営業日終値 70.67

CRB商品指数 279.5512 ‐2.1612

前営業日終値 281.7124

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