- 2024/09/30 掲載
ステランティス、通年の利益率予想引き下げ 競争激化やコスト増で
[パリ 30日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは30日、通年の業績見通しを下方修正し、業界の状況悪化、米事業の見直しに伴うコスト増、電気自動車(EV)を巡る中国メーカーとの競争などを理由に挙げた。
業界全体の供給増加や中国メーカーとの競争激化により、競争環境がより厳しくなったと指摘した。
独BMW、メルセデス、フォルクスワーゲン (VW)も数日前に見通しを下方修正している。
ステランティスは調整後の営業利益率予想を従来の「2桁」から5.5%─7.0%に引き下げた。
米国での在庫水準の正常化を早めたことや、ほとんどの地域で下半期の販売台数が予想を下回る見通しとなったことが要因と説明した。
また黒字を予想していたフリーキャッシュフローについて、今年中に50億─100億ユーロ(55億8000万ドル─111億7000万ドル)のキャッシュを使い果たすとした。
ステランティスはディーラー在庫を33万台以下にするという目標を2024年末に前倒しした。
このため、下半期の北米向け出荷台数を前年同期比20万台以上削減する。削減幅は従来予想の2倍となる。24年型以前の車種についてはインセンティブを引き上げ、生産性向上に投資する。
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