- 2024/09/28 掲載
米国株式市場=ダウ最高値更新、PCE受け小型株も好調
米商務省が27日発表した8月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.2%上昇し、前月の2.5%から鈍化した。伸びは2021年2月以来、約3年半ぶりの低水準となった。
主要株価3指数では、ハイテク株が中心のナスダック総合と、S&P総合500種がともに下落。それでも、いずれも足元の最高値圏を推移した。
デジタル金融サービス会社SoFiの投資戦略責任者、リズ・ヤング・トーマス氏は、現時点で市場は経済のソフトランディング(軟着陸)をほぼ織り込んでいると指摘。「インフレを克服したことで、連邦準備理事会(FRB)が景気の腰を折ることなく金利を引き下げるとみている」と述べた。
低金利の恩恵を受けるとみられる小型株が上昇。ラッセル2000指数は0.67%上昇し、1週間ぶりの高値を付けた。
CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げが実施されるとの見方を織り込んでいる。PCE価格指数の発表を受け、その確率は52.1%まで上昇した。
個別銘柄では、エヌビディアは2.17%下落。ハイテク株が中心のナスダックの重しとなった。
医薬品のブリストル・マイヤーズ・スクイブが1.58%高。統合失調症の新薬が米食品医薬品局(FDA)に承認されたことが好感された。
米会員制倉庫型量販店のコストコ・ホールセールは1.76%安。第4・四半期の売上高低迷が響いた。
中国企業の米国上場株では、アリババが2.15%、PDDホールディングスが4.67%、網易(ネットイーズ)が2.65%、それぞれ上げた。中国人民銀行(中央銀行)が、常設貸出ファシリティー(SLF)について、全ての期間で金利を0.2%ポイント引き下げると発表したことが買い材料視された。
銅やリチウムを生産する鉱山会社も上昇し、アルカディウム・リチウムは2.13%高。BHPグループも1.81%高となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.82対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は115億株。直近20営業日の平均は118億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 42313.00 +137.89 +0.33 42227.95 42628.32 42227.9
5
前営業日終値 42175.11
ナスダック総合 18119.59 -70.70 -0.39 18228.78 18238.28 18069.1
8
前営業日終値 18190.29
S&P総合500種 5738.17 -7.20 -0.13 5755.36 5763.78 5727.34
前営業日終値 5745.37
ダウ輸送株20種 16185.90 +102.24 +0.64
ダウ公共株15種 1055.06 +10.41 +1.00
フィラデルフィア半導体 5217.23 -93.27 -1.76
VIX指数 16.96 +1.59 +10.34
S&P一般消費財 1609.92 -1.23 -0.08
S&P素材 611.36 -1.40 -0.23
S&P工業 1141.58 +1.71 +0.15
S&P主要消費財 887.00 -0.13 -0.01
S&P金融 751.79 +2.62 +0.35
S&P不動産 278.34 +0.52 +0.19
S&Pエネルギー 670.92 +13.89 +2.11
S&Pヘルスケア 1785.58 -0.70 -0.04
S&P通信サービス 312.12 +1.53 +0.49
S&P情報技術 4378.48 -42.33 -0.96
S&P公益事業 408.55 +4.09 +1.01
NYSE出来高 9.95億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 37615 - 2235 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 37450 - 2400 大阪比
関連コンテンツ
PR
PR
PR