- 2024/09/26 掲載
H&M、利益率目標を撤回 値下げやコストが利益圧迫
[ストックホルム 26日 ロイター] - スウェーデンのファストファッション大手H&Mは26日、2024年の営業利益目標を撤回した。
値引きの拡大、コスト増加、競争激化で第3・四半期の営業利益が減少した。同社の株価は8%急落した。
同社は高インフレや個人消費低迷に加え、スペインのアパレル大手インディテックス傘下の「ザラ」や中国の衣料ネット通販大手シーインとの競争で苦戦している。
今年1月下旬に就任したダニエル・エルベール最高経営責任者(CEO)は「現時点では今年の営業利益率は10%を下回る見通しだ」と表明。
同社は衣料ネット通販「Afound」の閉鎖費用や為替変動が利益を圧迫したと指摘。値下げのコストが四半期ベースで増加したと述べた。
第1─3・四半期の営業利益率は7.4%。第3・四半期の利益率は5.9%。2017年には2桁に達していた。
同CEOは、マーケティング、商品、ショッピング体験への投資でブランドを強化しており、これが売上高と利益率の向上に寄与すると確信していると述べた。
第3・四半期の営業利益は35億1000万スウェーデンクローナ(3億4600万ドル)。前年同期は47億4000万クローナ、LSEGがまとめたアナリスト予想は49億3000万クローナだった。
9月26日─11月26日に10億クローナ相当の自社株買いを実施する方針も示した。
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