- 2024/09/19 掲載
日経平均は続伸、FOMC通過後の円安を好感 3万7000円台回復
日経平均は578円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、前場終盤に1014円高の3万7394円52銭で高値をつけた。米連邦準備理事会(FRB)はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き下げたが、年内の利下げ見通しについては必ずしも急がない姿勢を示した。
前日の米国株式市場では主要3株価指数が小幅安となる一方、時間外取引では軒並み上昇。外為市場ではドル/円が一時143.95円付近まで上昇し、日本株の上昇に弾みをつけた。買い一巡後はドル高・円安に一服感がみられ、後場の日経平均は前場レンジ内でのもみ合いとなった。
あすは日銀の金融政策決定会合の結果公表を控えており、政策金利(無担保コール翌日物金利=短期金利)は0.25%で据え置きとなる見方が優勢となっている。市場では「植田和男日銀総裁の発言次第ではドル/円が再び円高に振れる可能性があるため、きょうの株高は一時的となるのではないか」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)との声が聞かれる。日経平均は当面ボックス圏内での推移となりやすいという。
東証株価指数(TOPIX)は2.01%高の2616.87ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.01%高の1346.66ポイント。プライム市場の売買代金は4兆0594億7400万円だった。東証33業種では、全業種が上昇。海運、保険、輸送用機器、非鉄金属、サービスなどが値上がり率上位となった。
主力株では、トヨタ自動車が5%超高となったほか、指数寄与度の高いファーストリテイリング、東京エレクトロン、ソフトバンクグループも2%超高としっかり。リクルートホールディングス、フジクラ、メルカリも6%超高と大幅高だった。半面、三菱電機、富士フイルムホールディングスはさえなかった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.42%高の662.06ポイントと、大幅に続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1340銘柄(81%)、値下がりは257銘柄(15%)、変わらずは46銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 37155.33 +775.16 36958.93 36,958.93─37,394.52
TOPIX 2616.87 +51.50 2600.90 2,600.90─2,631.88
プライム市場指数 1346.66 +26.54 1339.81 1,339.81─1,354.39
スタンダード市場指数 1230.59 +12.55 1224.98 1,224.98─1,232.75
グロース市場指数 844.24 +25.63 827.77 827.77─847.66
グロース250指数 662.06 +21.87 648.11 648.11─665.12
東証出来高(万株) 172591 東証売買代金(億円) 40594.74
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