- 2024/09/19 掲載
独連銀総裁、銀行合併は「競争力ある金融機関生む必要」
[フランクフルト 18日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は18日、ドイツで銀行が合併する場合は、経済成長を支えられる競争力を持つ銀行にする必要があると述べた。最近コメルツ銀行株式9%を取得したイタリアの銀行ウニクレディトは、コメルツの買収も視野に置いている。
ナーゲル氏はフランクフルトで開かれたコメルツ銀行主催の会合で「企業が将来の課題に取り組み、資金を調達できるためには、強力で堅固な銀行が必要だ」と指摘。同行を巡る状況には触れず、「合併の可能性がある場合、この任務を可能な限り果たす競争力のある金融機関を作ることが重要だ」と述べた。
ウニクレディトは、多額の配当と自社株買いを実施しているにもかかわらず、上半期末の自己資本比率(CET1)は16.2%と、欧州の銀行で有数の高い資本力を有する。財務的にM&A(合併・買収)することは可能だが、ドイツ政府が難色を示す可能性がある。ただ、欧州中央銀行(ECB)は銀行の競争力強化に向け、国境を越えた銀行再編を支持している。ウニクレディトが財務的に健全なメガバンク設立構想を提示できれば、買収を阻止する可能性は低い。
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