- 2024/09/17 掲載
訂正:午前のドルは上昇後反落、米小売売上高で利下げ幅見極め
(見出しの「利上げ」を「利下げ」に訂正します。)
[東京 17日 ロイター] - 午前のドルは上昇後に反落する方向感に乏しい展開となった。9月米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ幅に市場の関心は集中しており、きょう発表の米小売売上高が決定打となる可能性があるとして、注目を集めている。
140円後半で取引が始まった連休明け東京市場のドルは、序盤こそ買いが先行して141円前半へ上昇したが、すぐに戻り売りが強まり、140円前半へ反落した。前日夕方につけた1年2カ月ぶり安値の139円台には至らなかったものの、米国の大幅利下げ観測が高まっており、ドルは上値の重さが目立つ展開となった。
米金利先物市場が織り込む9月の利下げ確率は、現時点で、0.5%が7割、0.25%が3割。「小売売上高が下振れれば、市場は直前に0.5%の利下げをほぼ完全に織り込むことになるだろう。そうなればFOMCがあえて0.25%にとどめるとは考えづらい」(外銀アナリスト)との声が聞かれた。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組状況によると、10日時点の円の買い越し幅は前週からさらに増加し、8年ぶり高水準へ達した。
市場では「5週連続で買いがかなり急速に積み上がっている。そろそろ反動(の円売り)にも警戒したい」(別の外銀アナリスト)との指摘が出ていた。
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