- 2024/09/17 掲載
ボーイング、ストで売上高1日当たり1億ドル強減少も=アナリスト
[16日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは、従業員3万人余りが加入する労働組合と合意できるまで1日当たり1億ドル強の売り上げを失う可能性があるとの見通しを、アナリストらが16日に示した。
主力旅客機「737MAX」などを製造するシアトル地域の労働者は先週、組合執行部と会社が暫定合意した労働協約を否決し、ストライキに突入した。スト実施は2008年以来16年ぶり。
ストが長期化すれば数十億ドルの損失が生じ、既に厳しい財政事情をさらに圧迫し、信用格付けが引き下げられる恐れがある。
ノースコースト・リサーチは今回のストの影響は30億ドル以上に達すると予測。同社のアナリスト、クリス・オリン氏は「ボーイングは当初の生産計画から33─35機の生産を削減することになる公算が大きく、1日当たり1億0200万ドルの売り上げが失われる」と指摘した。
先週、主要格付け会社3社すべてが、ストが長期化すればボーイングは投資適格格付けを失う可能性があると警告。そうなれば、既に600億ドルの負債を抱える同社の借入れコストは増大する。
ボーイングは同日、コスト管理を目的に、雇用を一時凍結し、一時解雇を検討していると明らかにした。
ジェフリーズのアナリストは、ストは毎月のキャッシュフローに約13億ドルの打撃を与えると予想している。
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