- 2024/09/13 掲載
米消費者のローン滞納は横ばい傾向に、「良い兆候」と銀行幹部ら
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米消費者のクレジットカードなどのローン返済遅延は今年に入ってから増加していたものの、ここ数カ月は横ばいになり始めていると、業界アナリストや銀行幹部が今週明らかにした。
ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏は「昨年の銀行危機を受けて引き受けが厳しくなったことや、インフレの鈍化が恩恵をもたらしているようだ」と指摘。経済と労働市場が底堅く推移すれば滞納はピークに近づく可能性があると述べた。
同氏は消費者信用情報機関エキファックスのデータに基づき、全世帯の負債延滞率は8月に2%強と、2019年の約2.5%から低下したと述べた。
この傾向は生活費上昇などで返済が滞っていた米国人の懐具合が安定してきたことを示している可能性がある。
シティグループのマーク・メーソン最高財務責任者(CFO)は9日の投資家向け会議で、このところ滞納が頭打ちになり始めているとし、「これは良い兆候だ」と述べた。
バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)も同じ会議で「消費者の延滞は横ばい傾向にある。これは良いニュースだ」と語った。
関連コンテンツ
PR
PR
PR