- 2024/08/09 掲載
米製油各社、7─9月期は稼働率引き下げへ 需要低迷と利幅縮小で
[ヒューストン 8日 ロイター] - 米製油各社は、夏の燃料需要の減少と低い利幅の持続を背景に、今年第3・四半期(7─9月)の生産計画を縮小している。各社の幹部が最近の決算会見で語った。
全米最大手マラソン・ペトロリアムは、同社の13カ所の製油所について、合計の原油処理能力(日量300万バレル)の90%の稼働率で操業すると説明した。前期の稼働率97%を下回る。
同2位のバレロ・エナジー<VLO.Nは、製油所の保守点検作業と利幅縮小を理由に、稼働率を引き下げる計画。製油目標の中央値は日量約286万バレルと、前期の同300万バレルから減少する。
フィリップス66は製油所を90%台前半で稼働させる予定。幹部は燃料市場の軟化を理由に挙げた。前期の稼働率は5年ぶり高水準の98%だった。
PBFエナジーのルーシー最高経営責任者(CEO)は「業界全般で稼働率は下がっている」と指摘。「われわれは夏季に再び稼働率を幾分引き下げるだろう」と述べた。
HFシンクレアは製油所のオーバーホールを実施する関係で、製油所全体の稼働率は約7.8%低下する見通し。処理量の予想中央値は日量57万─60万バレル。前期は63万5000バレルだった。
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