- 2024/08/09 掲載
米アップルがアプリ配信条件を変更、欧州デジタル市場法違反で
欧州委員会によると、アップルのプラットフォーム「アップストア」にアプリ業者がアプリを配信することに関し、アップルは大半のケースでビジネス条件を課し、ユーザーがアプリから閲覧サイトを移動する際は「リンクアウト」経由のみでの移動を許可していた。これは、アプリ業者の顧客であるユーザーの閲覧先を自社の契約可能サイトに移動させるリンクに限ってはアプリの中に含めるのが可能ということを意味していた。
アップルによると、アプリ業者は今後、自社サイトへのリンク提供だけでなく、他のどのサイトへのリンクもアプリに張ることが可能になる。
ただ、アップルは2つの新しい手数料を導入する方針だ。アプリが新規ユーザーを獲得した際にかかる5%の初回手数料に加え、アプリインストールから1年以内のユーザーがあらゆるプラットフォームで行った支払いにかかる10%のストアサービス手数料だ。
アプリ内リンクを巡ってアップルと対立している音楽配信サービス大手スポティファイの広報担当者は「アップルは再びDMAの基本要件を露骨に無視している」と批判した。
欧州委員会の関係者は「われわれはアップルが最終的にコンプライアンス対策を変更するかどうかを精査する方針で、市場、特にアプリ業者からのフィードバックも考慮する」と述べた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR