- 2024/08/08 掲載
米国株式市場=反落、ハイテク株が安い 低調な米債入札を嫌気
Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は反落。ハイテク株に売りが広がり、ナスダック総合は1%下落した。午後に入り実施された米10年債入札への需要が弱く、投資家の不安をあおった。
主要株価3指数はハイテク株が主導する形で上昇して始まったが、午後に入りいずれも失速。最近の世界的な株安で投資家が依然として神経質になる中、米国債入札後に上げ幅をさらに縮小し、終盤に下げが加速した。
S&P総合500種の情報技術セクターは1.4%下落し、同指数の最大の押し下げ要因となった。
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「今後8週間ほどは懸念が多く、ボラティリティーがさらに高まると予想する。数日間上昇した後に再び小規模な売りが出ても驚かない」と語った。
投資家は米景気後退の可能性や一部の米大手企業の業績見通しの弱さなどを懸念している。
248ベンチャーズのチーフストラテジスト、リンジー・ベル氏は、6日の株価反発を受け利益確定が出ている可能性もあると指摘。「5日のような下落はそれだけで終わるわけではない。通常、こうした下落傾向から抜け出す前に再び安値を試すことになる」と語った。
先週の日銀による利上げを受けた円上昇でキャリートレードを解消する動きが強まり世界的な株安が起きていた。ナスダックとS&Pは5日、約3%下落した。
日銀の内田真一副総裁は7日、金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはないと述べた。
メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは4.5%下落。7日の決算発表で、テーマパーク事業の需要が今後数四半期に鈍化するとの見通しを示した。
四半期の調整後粗利益率が市場予想を下回ったサーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターは20.1%急落。同業デル・テクノロジーズも4.9%下落した。
米取引所の合算出来高は129億3000万株。直近20営業日の平均は126億3000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.48対1の比率で上回った。ナスダックでも2.08対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38763.45 -234.21 -0.60 39230.09 39477.96 38731.51
前営業日終値 38997.66
ナスダック総合 16195.81 -171.05 -1.05 16622.31 16709.81 16179.53
前営業日終値 16366.86
S&P総合500種 5199.50 -40.53 -0.77 5293.13 5330.64 5195.54
前営業日終値 5240.03
ダウ輸送株20種 15179.98 -152.57 -1.00
ダウ公共株15種 1000.56 +5.47 +0.55
フィラデルフィア半導体 4426.27 -141.30 -3.09
VIX指数 27.85 +0.14 +0.51
S&P一般消費財 1364.91 -19.96 -1.44
S&P素材 549.95 -7.78 -1.39
S&P工業 1027.46 -5.45 -0.53
S&P主要消費財 839.21 +0.39 +0.05
S&P金融 690.08 +0.46 +0.07
S&P不動産 258.66 -2.09 -0.80
S&Pエネルギー 670.56 +3.10 +0.46
S&Pヘルスケア 1699.95 -18.38 -1.07
S&P通信サービス 286.72 -1.08 -0.37
S&P情報技術 3861.92 -53.32 -1.36
S&P公益事業 371.92 +2.03 +0.55
NYSE出来高 11.35億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 34495 - 575 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 34370 - 700 大阪比
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