- 2024/08/07 掲載
肥満症薬のノボノルディスク、通期利益予想引き下げ
[ロンドン 7日 ロイター] - 肥満症治療薬を手がけるデンマーク製薬大手ノボノルディスクが7日発表した第2・四半期決算は、人気の肥満症薬「ウゴービ」の販売が予想を下回った。
同社は通期の利益予想を下方修正。投資家の間では同じく肥満症薬を手がける米医薬品大手イーライリリーとの競争激化を懸念する声が出ている。
第2・四半期の営業利益は為替変動を除くベースで8%増の259億デンマーククローネ(38億ドル)。LSEGがまとめた市場予想は273億クローネだった。
第2・四半期の営業利益が予想を下回ったことで、投資家の間では急成長する肥満症薬市場にいち早く参入したノボの先発優位が、需要急増に対応する生産能力の拡張競争でリスクにさらされるとの懸念が深まる可能性がある。
フランクフルト株式市場に上場するノボ株は寄り付き直後に3.2%下落した。
ノボは今年の営業利益予想を現地通貨建てで20─28%増に下方修正。従来予想は22─30%増だった。
同社は上半期の粗利益率低下について、現在進めている製造能力の拡張に伴うコストが一因だと説明している。
ウゴービの売上高は53%増の116億6000万クローネ。同社がまとめた市場予想の135億4000万クローネを大幅に下回った。第1・四半期の94億クローネからは増加した。
今年の売上高予想は現地通貨建てで22─28%増に上方修正した。従来予想は19─27%増だった。
イーライリリーは8日に四半期決算を発表する。
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