• 2024/07/26 掲載

米GDP、第2四半期+2.8%に加速 個人消費堅調 インフレ圧力緩和

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増だった。個人消費と設備投資の堅調な伸びを背景に、成長率は第1・四半期の1.4%から加速した。ただ、インフレ圧力は和らぎつつあり、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測に変更はないもよう。

ロイターのまとめた市場予想平均は2.0%増だった。FRBはインフレを伴わない成長率を1.8%程度と見なしている。

第2・四半期は、企業の在庫積み増しや政府支出の増加も成長を後押しする一方、住宅投資の減少や貿易赤字の拡大が足かせとなった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「経済成長は熱すぎず冷たすぎず、底堅い」と指摘。「インフレはFRBの思惑通りの動向となりそうで、9月に利下げが実施される公算だ」と述べた。

経済の3分の2以上を占める個人消費は2.3%増。第1・四半期は1.5%に減速していた。医療や住宅、公共、娯楽などのサービスへの支出増が伸びを主導したほか、自動車・部品、娯楽用品や家具、耐久消費財、エネルギー製品などのモノへの支出も増加した。

企業在庫は713億ドル増と、前四半期の286億ドル増から積み増しペース加速した。

FRBが物価の目安として注目する、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数は2.9%上昇した。3.7%上昇だった第1・四半期から伸びが鈍化し、インフレの抑制傾向が示された。

FRBは来週、連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。市場では、9月の会合で利下げを決めるとの見方が多い。

FRBの高金利政策にもかかわらず、米経済は堅調さを保ってきた。

足元の経済の堅調な伸びが確認された一方、下半期の見通しは不透明だ。労働市場は減速し、賃金上昇に影響するとみられる。貯蓄率も新型コロナウイルス禍前の水準を下回っている。ただ、FRBによる金融緩和が見込まれており、景気後退は予想されていない。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます