- 2024/07/25 掲載
3Dインベストメント、東北新社に1株600―650円での非公開化を提案
[東京 25日 ロイター] - シンガポールの投資会社、3Dインベストメント・パートナーズは25日、東北新社に対し、1株600―650円の買収対価で非公開化を行うことを提案したと発表した。
東北新社は24日、3Dから非公開化に向けた提案を受け、提案への対応を検討する特別委員会を設置すると発表している。東北新社の24日の終値は565円。
3Dによる企業価値向上策に対しては「従業員有志一同」から賛同の意見が出されている。従業員の一部は、現在の経営体制・経営方針を維持した場合、企業の成長性が損なわれる可能性が非常に高いと懸念を表明している。
非公開化の提案理由として、東北新社が企業価値を向上させるには、3Dが過半株主として経営陣と一体で大胆に・迅速に経営することが有効と判断したと説明。さらには、東北新社が上場維持基準に抵触している中で、既存株主に売却の機会を提供することもできるとしている。
東北新社は流通株式比率が25%以下と低く、3月31日時点で東証スタンダード市場の上場維持基準に抵触しており、現在も続いているとみられる。
東北新社は創業家が過半の株式を保有しており、この提案を実施するには、非公開化の枠組みや非公開後の経営方針などについて3Dと経営陣との合意が必要となる。3Dは、東北新社が設置した特別委員会の質問に答えるなどの対応を行った後、取締役会の決議を経ることを非公開化提案実施の前提条件としている。
3Dは3月19日時点で東北新社株17.65%を保有している。
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