- 2024/07/18 掲載
オーダーメード品が人気=オフィス服・靴も多様化―アパレル大手
オーダーメードのスーツや靴が人気だ。オンワードホールディングス(HD)や三陽商会といったアパレル大手で今年、売上高や新規顧客数が大きく伸長するなど、コロナ禍後に進んだ職場での服装の多様化に伴い既製品から自分好みの注文品へ移行する流れが強まっているという。
オンワードHDのオーダーメードブランド「KASHIYAMA」は、3万円台から注文できる手軽さが売りだ。女性客や若年層を取り込んだことで、今年3~5月期の新規顧客数は前年同期比で67%も増加。カジュアルスーツへの注力も奏功するなど、それぞれの好みに合わせて対応できることで需要が高まった形だ。
三陽商会の紳士靴ブランド「三陽山長」では、今年1~6月期のオーダーメード靴の売上高が前年同期比15%増と好調だ。足に悩みを抱える人やデザインにこだわりのある人からの引き合いが強く、コロナ禍前と比べても大きく伸びているという。
三陽商会はコロナ禍を経て消費行動が変容したことが背景にあるとみており、「『巣ごもり』で断捨離が進んだ。安価な服を買ってすぐ捨てるのではなく、良い物を長く使いたい人が増えたことも要因だ」(広報)と分析している。
【時事通信社】 〔写真説明〕オーダーメード靴の製作で行われる採寸(三陽商会提供)
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