- 2024/07/17 掲載
仏ペルノ・リカール、ワイン部門の大半を売却へ 蒸留酒に注力
オーストラリア、ニュージーランド、スペインのワインブランドをオーストラリアン・ワイン・ホールディング・リミテッド(AWL)に売却する。売却額は明らかにされていない。
ペルノはウォッカ「アブソルート」やコニャック「マーテル」などの蒸留酒、特に高価格帯ブランドに一段と重心を置く。シャンパンや米・仏・アルゼンチン・中国のワインブランドは引き続き保有する。
2023年6月終了年度のペルノーの売上高に占めるワインの割合は4%にとどまった。欧米市場ではワインよりもビールや蒸留酒が好まれ、かつて高成長を遂げた中国でもワインの消費は縮小傾向にある。
AWLは米プライベートエクイティ大手ベイン・キャピタルなどが支援するファンドで構成されている。AWLはペルノーの資産をアコレードに統合するとしている。
ペルノーによると、売却は規制当局の承認が必要で25年後半に完了する見込み。
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