- 2024/07/17 掲載
英CPI、6月は前年比+2.0%で横ばい 利下げ観測後退
[ロンドン 17日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が17日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.0%上昇し、伸び率は5月から横ばいとなった。ロイターの調査では1.9%へと小幅に鈍化すると予想されていた。基調的な物価上昇圧力は依然として強く、イングランド銀行(英中央銀行)が来月、2020年以来の利下げに踏み切るとの観測が後退した。
インフレ率が予想を上回った一因はホテル価格の大幅上昇で、サービス部門の価格圧力に対するイングランド銀行の懸念が裏付けられた。
会計士団体ICAEWの経済ディレクター、スレン・ティル氏は「インフレ危機を脱したことを改めて示すものだが、高水準のサービスインフレは、その後遺症が続いていることを示唆している」と語った。
統計局によると、サービス部門のインフレ率は5.7%で、5月から横ばいだった。ロイターが集計したエコノミスト予想は5.6%。
金利先物によると、投資家は英中銀が次回会合の8月1日に利下げを実施する可能性は3分の1程度とみている。インフレ統計の発表前には、利下げの確率はほぼ半々とされていた。
PR
PR
PR