- 2024/07/17 掲載
NY外為市場=ドル上昇、米小売売上高増加など支援材料
米商務省が16日発表した6月の小売売上高(季節調整済み)は前月比横ばい。ロイターがまとめた市場予想は0.3%減だった。
主要通貨に対するドル指数は、0.07%高の104.31。前日は104.51まで上げた。
FXストリート・ドット・コムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は、自動車を除く数字が予想をかなり上回ったことが重要だと指摘。「自動車売上高は高金利を背景に落ち込んでいるが、これと住宅市場を除けば、消費は依然としてかなり好調のようだ」と述べた。
一方、同日に米労働省が発表した6月の輸入物価指数は前月比横ばいとなり、FRBによる年内の利下げ余地が示唆された。
CMEのフェドウォッチによると、市場ではFRBが7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げを行う可能性は低いと見られているものの、9月会合での利下げ実施は完全に織り込まれている。
ドル/円は0.28%高の158.46円となった。
ポンドは0.07%安の1.2957ドル。ユーロは0.03%安の1.0891ドルとなった。今週17日には、英国の消費者物価指数(CPI)およびユーロ圏CPI改定値が発表される予定。
カナダ統計局が16日発表した6月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2.7%と、ロイターがまとめた市場予想(2.8%上昇)をわずかに下回った。コア指標も小幅に鈍化したことから、金融市場では25bpの利下げが実施されるとの観測が強まった。
カナダドルは0.03%高の1米ドル=1.37カナダドルとなった。
トランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、同氏が11月の選挙戦で勝利する可能性が高まったとの見方から暗号資産(仮想通貨)は前日に続き小幅上昇した。
ビットコインは1.58%高の6万4780.28ドル。イーサも0.83%上昇し、3463.60ドルとなった。
ドル/円 NY午後4時 158.39/158.40
始値 158.43
高値 158.85
安値 158.26
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0900/1.0904
始値 1.0897
高値 1.0905
安値 1.0872
●共和党候補の暗殺未遂事件を受けて、11月の選挙でトランプ氏が勝利するとの期待が高まり、仮想通貨は前日の上昇に続き小幅上昇した。また、トランプ氏が大統領になれば恩恵を受ける可能性のある企業の株価も上昇した。●ビットコインイーサリアムは1.58%上昇し64,780.28ドルとなった。 0.83%上昇し、3463.60ドルとなった。
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