- 2024/07/16 掲載
午前の日経平均は反発、トランプ・トレード継続 大幅安の反動も
日経平均は前営業日比176円高でスタートした後、上げ幅を拡大し、前場序盤に一時329円高の4万1520円07銭まで上昇した。指数寄与度の大きいハイテク株の一角が上昇したほか、金融株やエネルギー関連が堅調に推移した。ただ、買いの勢いは続かず次第に上げ幅を縮小し、前場後半にかけては一進一退の展開が続いた。
トランプ氏の銃撃事件を受けて、「同氏の優位な状況がより明確になったとマーケットでは受け止められているようだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれ、短期的にトランプ・トレードが続きやすいとの意見があった。
一方、目先の日経平均については、月末の日米の金融政策イベントや企業の決算発表を見極めたいとの思惑で、「4万1000円を中心として上下500円程度の値幅でもみ合いとなりそうだ」(フィリップ証券・アナリスト、笹木和弘氏)との見方も示された。
TOPIXは0.78%高の2917.04ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9940億6300万円だった。東証33業種では、証券、保険、銀行など20業種が値上がり。繊維、空運、小売など13業種は値下がりした。
個別では、三菱重工業が6%高、川崎重工業が5%超高、IHIが4%超高と堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループが1%超高、三井住友フィナンシャルグループが2%超高となったほか、第一生命ホールディングスが2%超高だった。
一方、指数寄与度の大きいファーストリテイリングは1%安。アドバンテストは1%超高、東京エレクトロンは小幅高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり978銘柄(59%)に対し、値下がりが625銘柄(37%)、変わらずが42銘柄(2%)だった。
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