- 2024/07/10 掲載
中国の回復とアジアへの投資は奏功へ=市場関係者
[シンガポール 9日 ロイター] - シンガポールで開かれた「ロイターネクスト」会議では、投資家や金融関係者の間から、中国経済は最終的に回復するとの見方を支持しており、足元では減速しつつも世界で最高クラスの成長を維持しているアジアへの投資は奏功するとの声が聞かれた。
シンガポール金融大手DBSグループのピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は「景気のサイクルと変動を見抜くには、不屈の精神と忍耐力を持たなければならない」と述べた。
その上でグプタ氏は中国について、短期的には逆風に直面しており、不動産市場はまだ底打ちしていないが、長期的には有望だと指摘。長期的な観点では、中国は不動産危機から脱却してアジアの成長をけん引することになるとの見方を示した。
ドイチェ・バンク・プライベートバンクのアジア太平洋最高投資責任者を務めるステファニー・ホルツェジェン氏は、同社の富裕層顧客は中国政府の舵取りが成長を促進する方向にあると考えていると指摘。外国からの資金フローは恐らく市場のリターンに追随すると話した。
中国の投資銀行、中国国際金融(CICC)の東南アジア・シンガポール責任者は「向こう5年程度にわたり、当社は人材をインドネシアとマレーシアに配置する」と語り、同地域で投資銀行の免許を申請する方針だと明らかにした。ウエスルマネジメントの事業では、市場心理と資金フローは強固だと語った。
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