- 2024/07/10 掲載
ボーイング、6月納入数は前年同月比27%減の44機
[9日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは9日、6月の航空機納入数が前年同月比27%減の44機になったと発表した。ただ月間納入数としては今年最多だった。
同社は1月5日に737MAX9型機の非常口をふさぐ「ドアプラグ」と呼ばれる部分が離陸後に吹き飛ぶ事故が発生したことを受け、規制当局の監視の目が厳しくなって以降、サプライチェーン(供給網)の障害に対応し、組み立てラインの稼働ペースを遅らせてきたが、年内に生産を拡大すると明言している。
ボーイングは6月の受注残を反映した調整後の純受注数をマイナス104機と発表した。これにより同社の今年上半期の総受注数は156機となり、キャンセルとコンバージョンを差し引いた純受注数は115機となった。
さらに会計上の調整後の今年上半期の純受注数は26機となった。
今年上半期の納入数は175機だった。欧州のエアバスは上半期に323機を納入した。
米司法省は7日、ボーイングが2018年と19年に起きた737MAXの2件の墜落事故を巡り、詐欺共謀罪で有罪を認めることで合意したと発表。同社が政府からの受注契約を確保できるかどうかに不透明感が出ている。
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