- 2024/07/10 掲載
FRB議長、中銀の独立性擁護 「経済に最良の結果もたらす」
Michael S. Derby
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は9日、議会上院の銀行委員会で行った証言で、中央銀行の独立性は米経済にとって最良の結果をもたらす方法だと実証され、支持されていると述べた。
パウエル氏は「中央銀行が政治的指示を受けずに目標に取り組むことができれば、インフレ期待がより安定しインフレ対策が改善し、経済全般のパフォーマンスも改善することは明らかだ」と述べた。また、独立性によってFRBは政策選択について「長期的な視点」を持つ余地が生まれると指摘した。
その上で、中銀の独立性は世界の主要中銀に共通する取り決めで、政治当局から指示されることなく任務を遂行する自由が与えられていると言及。FRBの独立性の利点は「米連邦議会でかなり広く理解されている」と述べた。
FRBの独立性を巡る問題は、共和党のトランプ前大統領が11月の選挙で返り咲く可能性が取り沙汰される中、再び注目を集めている。トランプ氏は在任中、慣例に反してFRBの金融政策をたびたび非難した。
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