• 2024/06/28 掲載

英中銀、8月利下げの公算大 年内2─3回想定=MPC元委員

ロイター

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[ムンバイ 27日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)の元委員、マイケル・ソーンダース氏は27日、インフレおよび賃金のデータがMPCの5月の予測と一致している限り、英中銀は「おそらく8月に」金利を引き下げる可能性が高いと述べた。

「ロイター・グローバル・マーケット・フォーラム」で「データに問題がなければ、近いうちに利下げする用意があると英中銀は明確に示唆している」と指摘。「もしそうならMPCの内部メンバーが一丸となって利下げに賛成票を投じると予想する」とし、英中銀は市場に対して十分な下地作りを行ったとした。

MPCは総裁、副総裁を含む5人の内部委員と4人の外部委員の合計9人で構成される。

7月の英総選挙に関しては、最大野党・労働党が大勝すれば市場に安心感が広がると予想。「市場と投資家は保守党政権の終焉を残念に思わないだろう」とした。

ソーンダース氏は世論調査で大きくリードしている労働党について、秋の予算で今後数年間の厳しい歳出計画を示す可能性が高いが、私立学校の授業料など「控えめな措置」以外には大幅な増税は盛り込まないと予想。「その後、経済が順調であれば、財政ルールをしっかりと守りながら、その後数年間にわたって公共支出計画を徐々に増やしていくだろう」とした。

また労働党が勝利しても英中銀の金融政策の方向性には影響がないと見込んだ。

英中銀の政策金利に関しては、英中銀は2025年末までに0.25%ポイントずつ7回の利下げを実施し、自身が中立金利とみている3.5%に「近づける」と想定。「今年は2─3回の利下げを予想しており、残りは来年になるだろう。これも月次データ次第だ」とした。

ソーンダース氏は16─22年にMPC委員を務め、現在はオックスフォード・エコノミクスのシニアアドバイザーとなっている。

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