• 2024/06/20 掲載

スイス中銀、2会合連続利下げ フラン上昇に「行動の用意」

ロイター

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[チューリヒ 20日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を1.50%から0.25%ポイント引き下げ1.25%とすると発表した。3月に続く2会合連続の利下げとなる。ジョルダン中銀総裁は、最近のスイスフランの上昇に対し、市場介入する姿勢を示した。

ロイターのエコノミスト調査では、3分の2が利下げを予想していた。

中銀は「基調的なインフレ圧力は前四半期と比べて再び低下した」と指摘し「本日の利下げにより、適切な金融環境を維持できる」と述べた。

「本日の利下げを考慮すると、新たな条件付きインフレ予測は3月の予測と同程度となる。長期的には前回予測をわずかに下回る」と指摘した。

足元で成長が回復し、インフレ鈍化が一服していたこともあり、市場では利下げの可能性を68%、据え置きの可能性を32%織り込んでいた。

追加利下げは、最近のスイスフランの対ユーロでの上昇も考慮した対応とみられる、

ジョルダン総裁は会見で、最近のフラン上昇は主に欧州で再び政治リスクが浮上したためだと指摘。「われわれは必要に応じて外為市場で積極的に行動する用意がある」と語った。

追加利下げは9月と予想していたUBSのエコノミスト、アレッサンドロ・ビー氏は「市場はフランスの債務と選挙を懸念し始めており、それがスイス中銀がフランの過度な上昇を望まない要因となった可能性がある」と述べた。金利が1%前後の名目中立水準に近づき、追加利下げの余地は狭まっていると指摘した。

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