- 2024/06/17 掲載
午前の日経平均は反落、米景気や欧州政局の不透明感を嫌気
日経平均は、373円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大。一時、心理的節目の3万8000円を下回り、858円安の3万7956円49銭まで下落した。3万8000円割れは5月30日以来。
市場では「このところ売り買いともに材料に乏しかったところ、欧州政局の不安や米景気懸念
といった悪材料が出てきたことで売りが強まった」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。 一方、3万8000円を割り込んだ水準では押し目買いが入り、下げ渋る場面もあった。「前回下げ止まった水準でもあり、下値として意識されたようだ」(北沢氏)という。
TOPIXは1.49%安の2705.71ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7783億7800万円だった。東証33業種では全業種が値下がりし、値下がり率上位には鉱業や不動産、パルプ・紙などが並んだ。
トヨタ自動車や東京エレクトロンが軟調。ファーストリテイリングはさえなかった。一方、アステラス製薬は小じっかり。ファンケルや太陽誘電は年初来高値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが246銘柄(14%)、値下がりは1367銘柄(83%)、変わらずは32銘柄(1%)だった。
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