- 2024/06/14 掲載
日経平均は3日ぶり反発、日銀会合通過で買い戻し 一巡後は伸び悩み
日経平均は後場に買い戻しが優勢となり、プラスに転じた。昼休み時間中に発表のあった日銀会合の結果を受けて「市場では今回会合で(国債買い入れを)減額し、早ければ次回にも利上げとみられていたが、後ろ倒しになる印象で、短期的に株価にプラス」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との声が聞かれた。
ドル/円は円安方向に振れて投資家心理を支援。日経平均は一時305円高の3万9025円70銭に上値を伸ばした。業種別では、不動産が上げ幅を拡大し、輸送用機器が一時プラスに転じた。一方、銀行はマイナスに転換した。
ただ、買い戻しが一巡した後は徐々に上げ幅を縮小した。「一段の上値を買う材料がなく、夏枯れムードに入ってきている」(酒井氏)との見方があった。米国市場ではS&P総合500種とナスダック総合が最高値の更新を続けているが、日経平均は方向感が出ておらず、目先は3万8000円─3万9000円台前半のレンジが意識されそうだという。
日銀はこの日の会合で政策金利を現状維持を決める一方、国債は次回7月会合まで月間6兆円程度買い入れ、その後は買い入れ額を減額していく方針を示した。7月会合で、今後1―2年程度の具体的な減額計画を決定する。
TOPIXは0.54%高の2746.61ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.54%高の1413.65ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆3191億1300万円と膨らんだ。東証33業種では、値上がりは海運や石油・石炭製品、卸売など29業種、値下がりは医薬品や銀行、保険など4業種だった。
住友不動産やTDKはしっかり。ソフトバンクグループは年初来高値を更新した。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループは軟調。ファーストリテイリングは小安く、キリンホールディングスはさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.63%高の638.73ポイントと6日続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1417銘柄(86%)、値下がりは210銘柄(12%)、変わらずは19銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38814.56 +94.09 38587.5 38,554.
7 75─39,02
5.70
TOPIX 2746.61 +14.83 2716.33 2,716.3
3─2,755.
23
プライム指数 1413.65 +7.57 1400.06 1,399.3
9─1,418.
08
スタンダード指数 1255.64 +12.31 1240.88 1,240.8
8─1,255.
64
グロース指数 822.72 +4.83 809.81 809.81─
823.70
グロース250指数 638.73 +4.02 627.61 627.61─
639.76
東証出来高(万株) 215662 東証売買代金(億円 53191.1
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