- 2024/06/14 掲載
午前の日経平均は小幅続落、日銀結果待ちで方向感に欠く展開
日経平均は132円安の3万8587円57銭と、続落してスタート。メジャーSQ(特別清算指数)の算出などの需給要因も重なりプラス圏に浮上する場面もみられたが、再びマイナス圏に転落した。13日の米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が4日連続で終値ベースで過去最高値を更新したものの、日本株への影響は限定的だった。日本株は国内金利の上昇を受けて、バリュー株の一角がしっかりだった。
日銀の金融政策決定会合では、政策金利の据え置きが想定されている一方、国債買い入れの減額についての議論がされるとみられている。市場では「会合結果よりも引け後の植田和男総裁の会見発言が注目されており、取引時間中は大きな動きはみられないのではないか」(国内証券ストラテジスト)との声があった。
大和証券の林健太郎シニアストラテジストは前場の東京株式市場について「幅広い業種で小刻みに買いが入っている」と話す。日銀会合では国債買い入れの減額への方針は示されても、明確な金額は提示されない可能性もあるといい「非常に動きづらく、市場は通過待ちとなっている」(林氏)という。
TOPIXは0.26%高の2739.00ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆0917億2800万円だった。東証33業種では、海運、電気・ガス、卸売、建設、パルプ・紙など29業種が値上がり、医薬品や輸送用機器など4業種は値下がりした。
主力株では、ファーストリテイリング、KDDI、第一三共が軟調な一方、ソフトバンクグループ、TDK、ディスコはしっかり。三菱重工業、川崎汽船は4%超高となった。
そのほか個別では、キリンホールディングスによる買収が報じられたファンケルはストップ高買い気配。市場予想を上回る好決算を発表したダブル・スコープは16%超高で東証プライム市場の値上がり率トップだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1345銘柄(81%)、値下がりは271銘柄(16%)、変わらずは29銘柄(1%)だった。
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