- 2024/06/12 掲載
米メルク、代謝性疾患薬市場の次世代機会を模索=CEO
[11日 ロイター] - 米製薬大手メルクは11日、減量薬を含む代謝性疾患治療薬市場における次世代の機会に重点を置いていると明らかにした。
ロバート・デービス最高経営責任者(CEO)はゴールドマン・サックスが開催したヘルスケア関連の会議で、注射剤よりも低分子の経口薬に注目していると述べた。
同社は「良好な忍容性と併用の可能性」を持つ薬剤の組み合わせによる減量薬の追加効果が期待できる市場機会を狙っている。
減量薬市場は2030年代初頭までに世界の年間売上高が約1500億ドルに達すると推計されており、現時点ではデンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」と米同業イーライリリーの「ゼップバウンド」が圧倒的なシェアを握っている。両薬ともGLP─1受容体作動薬というクラスに属する。
メルクは今年これまでに、減量以外の効果が得られるGLP-1受容体作動薬を模索しており、脂肪性肝疾患の1種である代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)の治療薬を開発していると公表している。
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