- 2024/06/11 掲載
株主総会で社長謝罪=認証不正巡り―豊田織機
エンジンの認証試験を巡る不正が続いた豊田自動織機の株主総会が11日、愛知県高浜市で開かれ、伊藤浩一社長は冒頭「株主をはじめ多くの関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない」と頭を下げて謝罪した。その上で「このような間違いを二度と繰り返さぬよう力を注いでいく」と強調した。総会では伊藤社長の再任を含む取締役7人の選任などを可決した。
株主からは「形だけの対策で同じことが起きないか心配だ」との指摘が出た。再発防止の取り組みについて、認証不正が判明したトヨタ自動車から支援を受ける形となっていることを懸念する声も上がった。
豊田自動織機は、昨年3月にフォークリフト用エンジンの排ガス性能試験で不正が行われていたことが判明。その後、自動車用エンジンなどでも不正が明らかになった。産業機械用エンジンは量産に必要な「型式指定」を国土交通省が取り消し、自動車用はトヨタが搭載車両の出荷を一時停止した。
【時事通信社】 〔写真説明〕豊田自動織機の定時株主総会に向かう人たち=11日午前、愛知県高浜市
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