- 2024/06/11 掲載
マネーストックM3、5月は+1.3% 2009年3月以来の低い伸び
[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した5月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.3%増の1611兆3000億円となった。残高は3カ月ぶりに減少した。伸び率は前月の1.6%を下回り、2009年3月以来の低さ。預金通貨の伸び率が大きく縮小したことが重しとなった。
内訳では、預金通貨が3.3%増の989兆1000億円。伸び率は前月の4.2%を大幅に下回った。個人消費の底堅い推移や企業の借り入れの落ち着きに加え、消費税や法人税の納税に伴う法人預金の下押しが伸び率縮小につながった。CDは27.0%減の22兆7000億円。
M2は1.9%増の1259兆円。残高は前月をわずかに下回り、伸び率は08年12月以来の低い伸び。広義流動性は3.3%増の2182兆8000億円。残高は3カ月連続で増え、過去最高を更新した。
広義流動性のうち、外債は4.2%増の31兆7000億円。円安で押し上げられ、22年11月以来の高い伸び率。今回、22年1月以降のデータが訂正された。
広義流動性の速報値はデータが集まらない計数もあり、来月以降に値が修正される可能性がある。
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