- 2024/06/06 掲載
カナダ中銀4年ぶり利下げ、追加緩和も示唆 市場は7月利下げ想定
Promit Mukherjee David Ljunggren
[オタワ 5日 ロイター] - カナダ銀行(BOC、中央銀行)は5日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り0.25%ポイント引き下げ4.75%とした。利下げは4年ぶり。中銀はインフレ緩和が続けば追加利下げの可能性があるとした。
マックレム総裁は「基調的なインフレが緩和しているというさらなる持続的な証拠により、金融政策はもはやそれほど制約的である必要はない」と指摘。「インフレが引き続き緩和し、インフレが持続的に2%の目標に向かっているというわれわれの自信が強まり続けるなら、政策金利のさらなる引き下げを予想するのは合理的だ」とした。
その上で「しかし、われわれは金利決定を会合ごとに行っている」とした。
また、インフレ対策のさらなる進展は不均一になる可能性が高く、リスクは残っているとした。
次回会合は7月24日で四半期予測が発表される。
デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者ロイス・メンデス氏は「カナダ銀行が7月に再び行動を起こすとの確信が高まっている」と指摘。CIBCのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏も7月の利下げを予想し、今年は合計4回の利下げが見込まれるとした。
金融市場が織り込む、カナダ銀行が来月政策金利を4.50%に引き下げる確率は35%となっている。
カナダドルは序盤の上昇を吐き出し、0.4%安の1米ドル=1.3733カナダドルとなった
マックレム総裁は、経済は供給過剰の状態にあり、全体的なインフレ率が引き続き低下したとしても成長の余地があると言及。需給のミスマッチ、インフレ期待、賃金上昇、企業の価格設定を引き続き注視していくと改めて強調した。
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