- 2024/06/05 掲載
株式より債券、「60/40ポートフォリオ」再考を=PIMCO
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米大手債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は4日、債券利回りが高水準を維持するとの見通しを踏まえると、資産の6割を株式、4割を債券に投じる「60/40ポートフォリオ」を再考し、この割合を反転させるべきかもしれないとの見方を示した。
今後5年の見通しに関するリポートで、2020年以降のインフレショックによって「債券利回りに一世一代の上昇リセット」が起こり、債券投資家に株式並みのリターンをもたらす可能性があると指摘。債券投資は景気後退時のリスクヘッジ効果もあると説明した。
「従来の株式60%、債券40%の資産配分を再考し、さらには逆転させる価値があると考えている」と述べた。
今後5年の見通しに対するリスクとしては、 米長期債の価値を圧迫する可能性がある米国の債務負担増加を挙げた。
人工知能(AI)ブームについても、過去のハイテク主導の好況と不況のサイクルを思い起こさせるとして慎重な見方を示した。高い借り入れコストの影響を受けやすい低格付け企業の債務リスクが高まっていると警告した。
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