- 2024/05/23 掲載
NY市場サマリー(22日)ドル・利回り上昇、株は下落
議事要旨は「FOMC参加者は、インフレ率が中期的に2%に回帰すると引き続き予想している」としながらも、「ディスインフレには以前考えられていたよりも時間がかかりそうだ」とした。
ユーロは0.3%安の1.08205ドルとなった。
一方、ポンドは0.1%高の1.2717ドル。英国のスナク首相は7月4日に総選挙を実施すると発表した。
ドル/円は0.3%高の156.62円となった。
<債券> 国債利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月30日─5月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が、パウエル議長の会合後会見よりタカ派だったと受け止められた。
ソシエテ・ジェネラルで米国金利戦略を担当するスバドラ・ラジャッパ氏は「議事要旨は、会合後の記者会見でのパウエル議長の発言よりも少しタカ派的だ」と指摘。「当局者らは明らかにインフレを懸念しているようで、必要であれば利上げにも前向きだ。これは、引き締め政策が長期化することを意味する」と述べた。
指標となる10年債利回りは2bp上昇の4.434%。2年債利回りは5bp上昇し4.8796%となった。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス45bpと、約3bp拡大した。
<株式> 下落して取引を終えた。引け後に米半導体大手エヌビディアの四半期決算発表を控える中、投資家は4月30日─5月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を消化した。
取引時間の大半で方向感に欠ける展開となったが、議事要旨を受けて軟調となった。議事要旨では、米当局者が物価圧力の緩和を依然確信しているものの、インフレ統計を巡る失望感から緩和ペースは緩やかになると見込んでいることが示された。
エヌビディアは、引け後の第1・四半期決算が投資家の高い期待に応えられるかが注目されている。AI(人工知能)関連株の上昇が続くかも試されることになる。
個別銘柄では、半導体メーカーのアナログ・デバイセズが10.86%高。業績見通しを好感した。
小売大手ターゲットは、 四半期決算と業績見通しが予想を下回ったため、8.03%安となった。
<金先物> この日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を控えて、利益確定の売りが優勢となり、続落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比33.00ドル(1.36%)安の1オンス=2392.00ドル。
<米原油先物> 米金融引き締め政策の長期化観測を嫌気した売りが優勢となり、下落した。この日から中心限月に繰り上がった米国産標準油種WTI7月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.09ドル(1.39%)安の1バレル=77.57ドル。8月物は1.13ドル安 の77.15ドルだった。
ドル/円 NY終値 156.77/156.80
始値 156.42
高値 156.84
安値 156.36
ユーロ/ドル NY終値 1.0821/1.0825
始値 1.0837
高値 1.0846
安値 1.0818
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 101*11.50 4.5415%
前営業日終値 101*05.00 4.5540%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.00 4.4257%
前営業日終値 99*22.00 4.4140%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*22.00 4.4677%
前営業日終値 100*26.50 4.4360%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.88 4.8754%
前営業日終値 100*02.38 4.8330%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 39671.04 -201.95 -0.51
前営業日終値 39872.99
ナスダック総合 16801.54 -31.08 -0.18
前営業日終値 16832.62
S&P総合500種 5307.01 -14.40 -0.27
前営業日終値 5321.41
COMEX金 6月限 2392.9 ‐33.0
前営業日終値 2425.9
COMEX銀 7月限 3149.6 ‐58.2
前営業日終値 3207.8
北海ブレント 7月限 81.90 ‐0.98
前営業日終値 82.88
米WTI先物 7月限 77.57 ‐1.09
前営業日終値 78.66
CRB商品指数 295.2545 ‐0.7014
前営業日終値 295.9559
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