- 2024/05/23 掲載
NY外為市場=ドル上昇、FOMC議事要旨を材料視
議事要旨は「FOMC参加者は、インフレ率が中期的に2%に回帰すると引き続き予想している」としながらも、「ディスインフレには以前考えられていたよりも時間がかかりそうだ」とした。
クラリティFXのディレクター、アマルジット・サホタ氏は「議事要旨は、先週の消費者物価指数(CPI)発表前に大半のトレーダーが想定していた内容を裏付けるものとなった」と指摘。「FOMCメンバーは第1・四半期の期待外れのインフレ率にいら立ちを一層募らせているが、政策は十分に制約的と感じている」と述べた。
ユーロは0.3%安の1.08205ドルとなった。
一方、ポンドは0.1%高の1.2717ドル。英国のスナク首相は7月4日に総選挙を実施すると発表した。
4月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.3%と、3月の3.2%から鈍化したが、予想は上回った。コア指数もそれほど下がらず、イングランド銀行(英中央銀行)の来月の利下げ観測が大きく後退した。
一方、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を5.5%に7会合連続で据え置いたが、インフレ圧力がなお続いているとして、金利のピーク予想を引き上げ、利下げ開始時期を2025年第3・四半期に延期した。
ニュージーランドドルは0.6086米ドルと横ばい。一時、3月14日以来の高値となる0.6152米ドルまで急騰した。
ドル/円は0.3%高の156.62円となった。
暗号資産(仮想通貨)では、イーサが0.3%安の3735ドル。ビットコインはほぼ横ばいの6万9605ドルとなった。
ドル/円 NY終値 156.77/156.80
始値 156.42
高値 156.84
安値 156.36
ユーロ/ドル NY終値 1.0821/1.0825
始値 1.0837
高値 1.0846
安値 1.0818
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