- 2024/05/11 掲載
中国CPI、3月は0.3%上昇 3カ月連続プラスで需要回復の兆し
[北京 11日 ロイター] - 中国国家統計局が11日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.3%上昇した。3カ月連続のプラスとなり内需の改善を示す結果となった。一方、生産者物価指数(PPI)は下落が続いた。
CPIの伸びは3月の0.1%から拡大し、ロイター調査の予想(0.2%上昇)を上回った。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)のシニアエコノミスト、Xu Tianchen氏は「食品とエネルギー価格を除いたCPIは、サービス業を中心とした需要の回復を示している」と指摘した。
変動の激しい食品と燃料価格を除いたコアCPIは0.7%上昇し、3月の0.6%から加速した。
総合CPIは前月比0.1%上昇した。市場予想は0.1%の下落、3月は1%の下落だった。
EIUのXu氏は「電力会社による値上げも(CPIの上昇に)寄与した可能性がある」との見方を示した。
「一部の自治体は財政難により受け取る補助金に影響が出ており、穴埋めのために追加費用を家計に転嫁することを余儀なくされている可能性がある」と述べた。
中国光大銀行のマクロ経済研究員、Zhou Maohua氏は物価指標について、「国内需要が回復し、需給の改善が続き、内需と物価回復の見通しが明るいことを示している」と分析した。
「しかし消費者物価は依然として低く、工業製造部門は依然として圧力にさらされている。これは有効需要が不十分で、同部門の回復がまだバランスの取れたものでないことを反映している」とも述べた。
4月のPPIは前年比2.5%下落した。3月の2.8%から下落幅が縮小したものの、マイナスが1年半に及んでいる。
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