• 2024/03/27 掲載

台湾中銀、利下げ余地小さく 6月は実施ない見通しと総裁

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[台北 27日 ロイター] - 台湾中央銀行の楊金龍総裁は27日、現在の経済状況から利下げの余地はほとんどないとの見方を示した。金利は過去15年で最高水準にあるが、6月の次回政策決定会合で利下げが行われる公算は小さいとした。

中銀は21日、政策金利を予想外に、昨年3月以来の1.875%から2%へ引き上げた。インフレ圧力の継続と来月に見込まれる電気料金引き上げを警戒した。

楊総裁は議員らに「金利は15年ぶりの高水準にあるが、利下げに適した見通しではない」と述べた。ただ、電気料金引き上げが金利に及ぼす影響は比較的軽微だろうとした。

6月に追加金利調整はないとみるのが正しいかとの質問には、「そう言えるだろう」と答えた。

中銀は、電気料金引き上げにより今年の消費者物価指数(CPI)が2.16%、コアCPIが2.03%それぞれ上昇すると予想。ただインフレは年内徐々に緩和するとの見通しを示した。

楊総裁は、長期的なCPIが2%であれば許容できるが、3%を超えると追加引き締めが必要になる可能性があると述べた。

中銀はこれまで繰り返し、台湾のインフレ率は他の主要経済よりはるかに穏やかで、そのため引き締めもはるかに緩やかと説明している。

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