- 2024/03/05 掲載
スイス中銀、次期総裁に外部人材起用を=エコノミスト団体
[チューリッヒ 4日 ロイター] - 今年9月末で退任するスイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁の後任を巡り、中銀の説明責任を求める活動を行うエコノミスト団体「SNBオブザーバトリー」は4日、外部人材を起用すべきとするリポートを公表した。
国内メディアや専門家の間ではシュレーゲル副総裁が有力候補に挙がっているが、同団体はジョルダン氏の退任が中銀理事会の多様化や透明性向上の好機になると指摘した。
リポートの共同執筆者で元アイルランド中銀副総裁のステファン・ガーラック氏は「ジョルダン氏はインフレ抑制で非常に良い仕事をしたが、中銀を12年間率いてきたことから大きな影響を残している」とし、経験豊富な外部人材を起用すべき時だと述べた。
シュレーゲル氏については、金利を決定する理事会のメンバーを2年しか務めておらず、この分野の経験が不十分としたほか、ジョルダン氏に近すぎる可能性があると指摘した。シュレーゲル氏は中銀入行初期に調査部門でジョルダン氏のインターンを務めた。
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