- 2024/03/05 掲載
米国株式市場=S&P小反落、経済指標やFRB議長証言控え
[4日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な取引の中、S&P総合500種が小反落して取引を終えた。一時は半導体株の上昇を追い風に最高値を更新する場面もあった。今週は一連の経済指標発表やパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控えている。
アップルは欧州連合(EU)による18億4000万ユーロ(20億ドル)の制裁金発表を受けて2.5%下落。欧州委員会は音楽ストリーミングサービスを巡り、アップルが自社のアプリ市場「アップストア」以外での支払い方法をユーザーに通知することを妨害したと判断した。
人工知能(AI)関連製品への需要拡大期待からエヌビディアなど半導体銘柄が買われ、S&P500は取引時間中の最高値を更新した。
ただ、全体的には経済指標発表を控えて慎重ムードが強かった。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバルマーケットストラテジスト、スコット・レン氏は、市場が5日発表のサービス部門関連指標や8日の雇用統計など経済指標待ちの状態だと指摘。「市場はまだ経済や企業業績、FRBの見通しを消化しようとしている」と述べた。同時に、株価が最高値を更新する中で、機関投資家も個人投資家も「乗り遅れの恐怖」を幾分感じているとも語った。
S&P500の業種別では通信サービスが1.5%安と下げがきつかった一方、ディフェンシブセクターの公益事業は約1.6%上昇した。
ナスダック総合は先週末1日、取引時間中の最高値を付けたほか、終値ベースの最高値を2日連続で更新した。
S&P500も2月末まで月間で4カ月連続上昇となり、その間の上昇率は21%を超えた。BofAグローバル・リサーチはS&P500の年末目標を従来の5000から5400に引き上げた。現在の水準から約5%の上昇を見込んでいる。
この日はS&P500構成銘柄への採用を控えてAI向けサーバー製造のスーパー・マイクロ・コンピューターが18.6%、靴メーカーのデッカーズ・アウトドアが2.6%、それぞれ上昇した。
百貨店大手メーシーズも13.5%高。不動産投資会社アークハウス・マネジメントと資産運用会社ブリゲード・キャピタル・マネジメントが買収提示額を引き上げた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.20対1の比率で上回った。ナスダックでは1.44対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は126億9000万株。直近20営業日の平均は118億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38989.83 -97.55 -0.25 38968.77 39087.86 38913.30
前営業日終値 39087.38
ナスダック総合 16207.51 -67.43 -0.41 16264.21 16289.06 16199.06
前営業日終値 16274.94
S&P総合500種 5130.95 -6.13 -0.12 5130.99 5149.67 5127.18
前営業日終値 5137.08
ダウ輸送株20種 15789.89 -42.73 -0.27
ダウ公共株15種 847.31 +14.27 +1.71
フィラデルフィア半導体 4981.97 +52.38 +1.06
VIX指数 13.49 +0.38 +2.90
S&P一般消費財 1472.03 -18.99 -1.27
S&P素材 556.90 +3.87 +0.70
S&P工業 1030.14 +3.94 +0.38
S&P主要消費財 789.81 +0.90 +0.11
S&P金融 670.10 +1.52 +0.23
S&P不動産 250.72 +2.65 +1.07
S&Pエネルギー 653.65 -7.16 -1.08
S&Pヘルスケア 1700.53 -2.26 -0.13
S&P通信サービス 269.75 -4.15 -1.51
S&P情報技術 3823.11 +7.86 +0.21
S&P公益事業 316.59 +5.13 +1.65
NYSE出来高 11.14億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 40105 - 45 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 40105 - 45 大阪比
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