- 2024/03/04 掲載
英中銀、シナリオに基づく経済予測を採用する公算=ピル委員
[1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストを務めるピル政策委員は1日、中銀の経済予測方法の見直しについて、シナリオに基づく手法を採用する公算が大きいとの見通しを示した。
紅海の航行が完全にストップするといったショックが起きた場合に金利がどうなるかを示すことができるようになると述べた。
経済予測の見直しはバーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長の主導で進められている。
ピル氏は大学で講演し、経済とインフレの中心的な予測に焦点を当てるよりも、「もしもの場合」について「より多くのコミュニケーション」を行うシステムが望ましいとの考えを示した。
中銀が関心があり外部も知っておくべき重要なことは「仮にホルムズ海峡が封鎖されたら、われわれはどうするだろうか」というようなことだと指摘した。
「ホルムズ海峡が閉鎖する確率が10%か15%かということよりも、それを知ることの方がおそらく重要だ」とし「次回のわれわれのコミュニケーションで具体化する必要があることだろう」と語った。
バーナンキ氏は4月に報告をまとめる予定で、同氏の調査結果は「金融政策の枠組みを近代化するまたとない機会」になる可能性があると述べた。
中銀がそうした変革のための資源と権限を得られることを望むと語った。
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