- 2024/03/04 掲載
スイスCPI、2月は2年半ぶり低い伸び 今月利下げの観測強まる
[チューリッヒ 4日 ロイター] - スイス連邦統計局が4日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.2%上昇と、2021年10月以来約2年半ぶりの低い伸びとなった。市場では今月の利下げ観測が強まっている。
1月の1.3%上昇から鈍化した。ロイターがまとめた市場予想は1.1%上昇だった。
スイス中央銀行のインフレ目標は0─2%。23年5月以降、インフレ率は目標レンジ内にある。
生鮮品、季節性商品、エネルギー、燃料を除くコアインフレ率は1.1%上昇。
EFG銀行のエコノミストは、今回の統計について、スイス中銀が次回21日の会合で利下げを実施する可能性を裏付けているとし「中銀が目指していた物価の安定が再び確立された」と述べた。
市場は現在、中銀が政策金利(現行1.75%)を引き下げる確率を66%と予想している。
ただ、UBSのエコノミストは中銀が利下げの決定に際して慎重姿勢を崩さない可能性があると指摘。「インフレリスクは大幅に低下しているが、二次的効果の粘着性を踏まえると、インフレリスクが完全に低下したと中銀が判断しているとは考えられない」と述べた。
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