[北京 ４日 ロイター] - 中国の電気自動車（ＥＶ）大手、比亜迪（ＢＹＤ）は４日、人気のクロスオーバー車「Yuan Plus」（海外市場での名称はAtto 3）の新モデルを発売した。中国市場で競争が激化しており、価格は生産中止となった前モデルの最終価格を下回る。

市場が減速する中、競合の吉利汽車や米テスラなども顧客を取り込むために販売奨励策を導入しており、ＢＹＤはすでに多くのモデルで発売価格を引き下げている。

中国交流サイト「微博（ウェイボー）」への投稿によると、新型Yuan Plusの価格は１１万９８００元（１万６６４４ドル）から。

ロイターの試算によると、前モデルの最終販売価格を１１．８％下回る。

中国汽車工業協会（ＣＡＡＭ）によると、２０２３年のYuan Plus販売台数は４１万２２０２台だった。このうち１０万００２０台が輸出で、ＢＹＤの自動車輸出全体の４２％を占めた。

同社は利益率が比較的高い海外市場に期待している。オーストラリアでは新モデルの販売価格は４万８０１１豪ドル（３万１３３６米ドル）からで、中国よりも８５％高い。