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- 2022/11/11 掲載
Discord(ディスコード)はなぜ人気なのか?利用者1.5億人超、Z世代が「圧倒的支持」のワケ
コミュニケーションツール、Discordとは
日本でも若い世代を中心にユーザーが増えているDiscord。ゲーマー向けのチャットアプリとして知られているが、チャット以外の機能を拡充しており、同プラットフォームにおけるコミュニケーションの形は大きく変化している。Discordがリリースされたのは2015年。当時はテキストメッセージによるコミュニケーションのみだったが、2017年にビデオコール機能、2019年にライブ配信機能が追加され、ユーザー間のコミュニケーションの形を多様化させてきた。
また2022年10月、Discordに新たな機能が追加されることが発表され、同プラットフォームにおけるコミュニケーションはさらに変化することが期待される。
新たに発表された機能とは、「Activities」と呼ばれるプラットフォーム内のゲーミング機能だ。
Discordはこれまで、主にフォートナイトなどサードパーティゲームをプレイする際のコミュニケーション空間としての役割を果たしてきた。一方、このActivitiesでは、Discordが直接提供するミニゲームを通じて、ユーザーのコミュニケーションを促進する。
Activitiesにはミニゲームに加え、YouTubeを友人などとシェア視聴できるアプリ「Watch Together」も用意されており、コミュニケーションのワンストップショップともいえる様相となっている。
月間アクティブユーザー数1億5000万人、最新データ
日本でもユーザーが増加中といわれるDiscordだが、主な情報源が英語であるためその実態は日本ではあまり知られていない。まずはDiscordの規模感をつかむため、同プラットフォームに関わる最新の数字をまとめてみたい。以下では、Infulencer Marketing Hubが2022年9月14日までにまとめた統計データから主要な数字を抜粋する。
Discordの累計登録者数は3億5000万人。このうち、月間アクティブユーザー数は1億5000万人ほどと推計されている。また、米国のユーザー割合は21%、残りの79%が米国外のユーザーとなる。
登録者は、2017年に4500万人、2018年に1億3000万人、2019年に2億5000万人、2020年に3億人、2021年に3億5000万人と推移してきた。
月間アクティブユーザー数は、2019年に5600万人だったが、2021年に1億5000万人と2年で1億人増加した格好となる。
Discordプラットフォーム内では、トピックごとにチャットグループが形成され、それぞれの「サーバー」内でコミュニケーションがとられている。最新情報によると、1週間あたりのアクティブサーバー数は1900万に上るという。
プライベートサーバの需要が多数
Discordのサーバの種類は大きく2つに分けられる。1つは特定のゲームや趣味などをトピックとするもので、参加人数が大規模になるもの。もう1つは少数の友人・知人によって構成されるプライベートなものだ。全サーバのうち、大多数を占めているのが後者。参加者が15人未満のサーバの割合は90%ほどを占めるといわれている。
一方、フォートナイト、Roblox、マインクラフトなど人気ゲームのサーバは100万人近くが参加する大規模なものとなっている。たとえば、フォートナイトのサーバ参加者は84万人以上、Robloxのサーバ参加者は79万人に上る。米国の著名YouTuberであるMr.Beastのサーバには76万人以上が参加している。
【次ページ】好調継続、Discordの評価額とは
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