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最近テレビCMやニュース、街中で見かけることが多くなってきた、Visaカードのタッチ決済。駅などの交通機関でも使える場所が増えてきているが、大都市圏を中心にSuica(スイカ)をはじめとする交通系ICカードが普及している日本で、なぜVisaのタッチ決済の展開が進んでいるのだろうか。日本でこのサービスを展開しているビザ・ワールドワイド・ジャパンと、実際にVisaのタッチ決済を導入している北陸鉄道や京福バスら交通事業者に話を聞いた。
交通機関で見かけるようになった「Visaのタッチ決済」
筆者が初めて交通分野でVisaのタッチ決済に出会ったのは関西だった。大阪なんばから関西国際空港や高野山に向かう、南海電気鉄道の主要駅に用意されていた。その後九州に向かうと、福岡市の地下鉄や熊本市の路面電車などで、やはりVisaのタッチ決済が使えた。
いずれも交通系ICカードとは別の端末が用意されていて、そこにカードをかざす方式。タッチ決済自体は商業施設などで試したことがあったので、スムーズに使うことができた。
とはいえ、日本の都市圏ではSuica(スイカ)をはじめとする交通系ICカードが普及しており、東京などの大都市圏に暮らす人から見れば、新たなタッチ決済が必要なのかと思うかもしれない。そこで、日本でこのサービスを展開しているビザ・ワールドワイド・ジャパンと、北陸地方でキャッシュレス環境整備を進める北國銀行、交通事業者である石川県の北陸鉄道と福井県の京福バスに話を聞いた。
グローバルでは580都市に展開、日本には約10年前に上陸
Visaでタッチ決済が始まったのは、グローバルでも2004年からで、さほど古いわけではない。最初に導入されたのは欧州で、その後アジア太平洋、北米へと浸透していった。
日本へは10年ぐらい前に上陸しており、2022年6月末現在でタッチ決済対応カードは7970万枚、対応端末はすでに100万台を超えている。カードの5年での更新時は、タッチ決済対応カードへの切り替えのタイミングの1つであること、また、加盟店もタッチ決済対応端末を増やしていったことから、タッチ決済が急速に普及したという流れだそうだ。
交通分野へは、ちょうど10年前の2012年にロンドンのバスに採用されたのが大きな契機となり、続いて同じロンドンの地下鉄やフェリーにも展開。現在はグローバルで約580都市が、鉄道やバスなどに導入している。
日本では2020年、茨城県ひたちなか市および東海村と東京を結ぶ茨城交通の高速バスに初めて導入された。鉄道では同年、京都府北部を走る京都丹後鉄道に採用されたのが最初だ。
その後展開が進み、2021年6月時点では実証実験を含めて10路線だったものが、約1年後の2022年7月には29路線にまで増えている。
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