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- 2021/11/17 掲載
Windows 11「非対応ハードウェア」に無理してWindows 11を導入してはいけないワケ
山市良のマイクロソフトEYE
CPUだけが非対応という無念
ご存じの方も多いと思いますが、Windows 11はWindows 10とは異なり、仮想化対応のx64プロセッサ、特定のプロセッサモデル、4GB以上のメモリ、トラステットプラットフォームモジュール(TPM) 2.0といった、高いハードウェアの“必須”要件が設定されています。Windows 11への無料アップグレードは、Windows 11対応ハードウェアを搭載するWindows 10デバイスに対して、Windows Updateを通じて2022年半ばにかけて段階的に行われますが、最近、Windows 10の「設定」アプリの「Windows Update」に表示されるようになった「このPCは現在、Windows 11のすべてのシステム要件を満たしていません」という通知に、がくぜんとしたユーザーも少なくないでしょう。
事前に「PC正常性チェック」アプリで知っていたユーザーもいるかもしれませんが、ほんの数年前に購入したばかりで、まだ新しいと思っていた自分のPCがアップグレードできないと知るのはつらいものです。「システム要件を満たしていません」の通知が今後も表示され続けるとしたら、それを目にするたびに沈んだ気持ちになってしまいます。
メモリやTPM要件はコストをかけて追加することでなんとかなるかもしれませんが、プロセッサはそうはいきません。(自作パワーユーザーを除き)事実上、PCを買い替えなければWindows 11を手に入れることはできません(画面1)。
非対応PCにWindows 11を導入する手段はあるにはあるけれど...
マイクロソフトはWindows 11の必須要件を満たしていないPCに、Windows 11を導入する方法を“正式に”公開しており、そのニュースをすでに目にした読者も多いと思います。しかし、この方法はユーザー責任でWindows 11にしてもよいというものでは決してありません。おそらく、対応ハードウェアのない状況下で、Windows 11の機能(それも、ハードウェアの必須要件に依存しない機能)を評価したり、テストしたりすることを目的としたものです。以下のページに説明されている免責事項をよく確認してください。上記の抜け道を利用してWindows 11にアップグレードしようとした場合、続行するためには免責事項に対するあなた自身の“承諾”が求められます(画面2)。
【次ページ】“サポートされる”プロセッサに影響した既知の問題
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