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  • 2019/09/19 掲載

経営者も従業員も「自動化したい」のにできない本当の理由

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これまで、製造業における機械化やオートメーション化が進んできたが、オフィスで働く「人間」の仕事も例外ではなくなった。従業員は、面倒な作業から解放されて、達成感のある仕事をしたい。経営者は付加価値の低い仕事にコストをかけたくない。両者の利害は一致しそうだ。しかし、両者の思惑のずれが「自動化のエアポケット」を生み出し、結局業務の自動化が進まないこともある。それはなぜか? エアポケットを防ぐ3ポイントとともに解説する。
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自動化が進めばみんな幸せになれそうだが、どうして進まない?
(Photo/Getty Images)

「人間がやる仕事」と「機械や自動化に任せる仕事」

 「これは人間のやる仕事ではなく、機械にやらせるべきだ」と言うとき、人間はより高級な存在で、機械はその下位にあるような前提をイメージしてしまう。

 たしかに、機械は命令されないと動けないし、例外事象に対して、自分で判断して柔軟に対処するのが苦手だ。人は、そこに「知性の欠如」を見て取る。

 程度の差と個体差こそあれ、人間には自発性と柔軟性がある。かたや機械は、何から何まで教え込まないといけないし、エラーが起きたら、直してあげるまでどうにもならない。

 そうなると、知性において、人間>機械という序列をつけたくなる気持ちが自然と生まれるのもわかる。しかし、ビジネスの場面で人間以外の存在と知性の序列を争うこと自体に、あまり意味はない。

 とはいえ、ビジネスという場において「人間がやる仕事」と「機械や自動化に任せる仕事」の仕分けは競争力を高めるために必要不可欠だ。では、どう仕分ければ良いのだろうか。

人と機械では埋めきれない隔たりがある

 まずは「機械的な仕事」「人間的な仕事」とはそれぞれ何か、というところから考える必要がある。

 喜び勇んでRPAやAIを導入したものの、うまく活用しようとすると意外と大変、という経験をしている方も多いかと思う。機械に意図したとおりのふるまいを教え込もうとすると、いかに人間が柔軟にものごとを考えているかを痛感する。機械的な仕事とは、良くも悪くもプログラムされたことをそのまま遂行することであり、融通がきかないのだ。

 逆に人間は抽象的思考ができるので、認知した対象が、多少のブレや誤差を含んでいても、ある程度共通性があるものごとを「同じもの」と感じるし、認識することができる。だからこそ、大なり小なりの臨機応変さを持つのだ。

【次ページ】人間と機械の間を埋めるのがAI
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